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ぶれいもの音楽隊(雀の間)

今年読んだ本のこといろいろ

 たぶん今年はもう本は読め無さそうなのでここらでまとめとしたいと思います。こういう企画は初めてですね。  
 今年はまあまあ本は読んだほうかなあ、って思っていましたがそうでもなかったみたい。そんな本のなかから。

 宮田珠己「四次元温泉日記」
 宮田さんのエッセイは目の付け所がすごくおもしろい。ジェットコースターやシュノーケリングなど、私にはあまり興味のこいことでもすごく楽しそうに書くのです。私は温泉好きですが、宮田さんは温泉はそんなに好きじゃないのに温泉旅館の迷路感に惹かれて温泉に行きたいという・・・。温泉旅館とかは確かに複雑なつくりのところが多い気がして、方向音痴の私は軽いワクワク感を感じる気もします。

 高田郁「出世花」
 高田さんは割と最近読み始めた作家さんじゃないかな。登場人物がすごくまっすぐでまぶしいくらいの話が多い。みをつくしシリーズは読んでいませんが、いつか挑戦したいです。この人のは「銀二貫」を最初に読んだんじゃなかったかな。すごく泣かされたけれど、すっきりした気持ちになります。

 殊能将之「ハサミ男」
 ほとんどミステリーを読まなくて免疫がないせいか、えっ何何!?ってなりました。このお話は何を書いてもネタバレする気がするので感想を書きにくいですが、かなりびっくりさせられました。

 高殿円「トッカン」
 3冊のシリーズ。井上真央さんが主演のドラマがとても面白かったので小説の方も読んでみたのですが、こちらもとても面白い。税務署員の成長物語です。税務署っていうとまあ、なんだよー、って思ってしまうわけですけども、読んでいる間は、がんばれ、って思ってしまう。ちょっと笑えて、ちょっと泣ける、って感じです。税金は払わなければいけませんね。ただそれをどう使って、どう賦課しているのかが問題なのだ。そういえば消費税は福祉に使うんじゃなかったのか?

 ピエール・ルメートル「死のドレスを花婿に」
 この前に「その女アレックス」を読んでいます。どっちもえぐすぎる。この話は途中でものすごく嫌な気分になって読むのをくじけそうになりました。けっこう人気の作家さんになったらしいけど、別の話を読むにはかなり勇気がいる。あまりのエグさになかなか忘れ難い。

 西加奈子「通天閣」
 西さんは「この話、続けてもいいですか」 っていうエッセイ集があまりに面白くて興味を持った作家さん。けっこう好きな作家さんです。物語の味わいはいろいろだけれど、基本ものすごくパワフルな人なんじゃないかと思う。そんでそのパワーで打ちのめされているんじゃないか。この話は基本のトーンは暗いけれど、最後に訴えてくるものはすごくシンプルで強い気がする。すごい。

 浜美雪「落語 師匠噺」
 いろんな噺家さんに師弟関係について聞いた話。親と子の関係にいろんな関係があるように、噺家さんの師弟関係にもいろんな関係があって、ドラマティックじゃなくてもそういうふうにして伝統芸能が受け継がれていくことがとても興味深い。いろんな意味で、噺家さんの世界がうらやましくなります。

 西村賢太「廃疾かかえて」
 文庫本の後ろの新刊の解説によると「同棲相手に難癖をつけ、DVを重ねる寄食男の止みがたい宿痾。敗残意識と狂的な自己愛渦巻く男貫多の内面の地獄を描く新・私小説」となっているのですが、実際読んだ印象では「ぜんぜんちがうよ!」 っていう気がする。もっとめちゃめちゃでぶっとんだ感じがします。この文庫本の解説の酒井順子さんの「負のヒーロー」って言葉は的確過ぎて笑ってしまいました。
 だまっていれば手を出さない感じのジャンルなのですが、誰か読書系のブログの人が面白い!ってあまりに言うので読んでみました。小説でも音楽でも面白いものをきっちり面白いと伝えられる人はうらやましい。今はけっこう西村さんにはハマっています。ただこの人の小説は完全に好き嫌いが分かれそうな気はします。

 吉田修一「悪人」
 この人は軽いものから重いものまで書いていてどういう人なのかなあって思いますが、どれも巧いなあって思います。器用なのかねえ。この話は殺人の加害者、被害者とそれを取り巻く人たちの話で、なんとも重い感触を残す話でした。

 西加奈子「こうふく みどりの」
 何とも個性的な人がたくさん出てくる。ちょっとあざといんじゃないのか?と思いながらもけっこう泣かされました。

 高野和明「ジェノサイド」
 上下巻なので高野さんの文庫本の中では最後まで読むのを引き延ばしていた本。この人はどきどきさせながら物語を引っ張って行くのがすごく巧いですね。ハズレの作品は無いんじゃないかと思う。途中まで、ここまで話を広げてどう収束させていくつもりなんだろう!っていう点でもちょっとどきどきしました。あざやかです。高野さんは今年はあと「6時間後に君は死ぬ」も読みました。もちろんこちらも面白いです。

 木内一裕「喧嘩猿」
 どういうつもりなんだかものすごく読みにくい文体で書いている。森の石松の若いころのお話、って感じですが、広沢寅造の浪曲でも聞いているようで面白かったです。この人のお話はちょっと薄っぺらいって感じることがままあるのですが、この小説ではそれほど気にならなかったかも。

 他にも読んだけれどもちょっと印象的だったものをあげてみました。
 西加奈子さんと西村賢太さんは何冊か読んでいます。

 ちなみに今積んでいる本
 伊坂幸太郎「陽気なギャングは三つ数えろ」 「残り全部バケーション」
 久坂部羊「無痛」
 パトリシア・ハイスミス「キャロル」

 ハイスミスは好きな作家で「キャロル」は別名義を使って出版された作品で、翻訳されることはあるまいと思っていたので意外でした。たぶんこれでもうこの人の未読のものが出てくることはないと思うのでちょっと寂しいです。
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今年のまとめいろいろ

 みならって私も今年のいろいろをまとめてみたいと思います。

 今年の印象に残った高座などから。今年はかなり落語を聞いた数が少なかった気がします。聞き始めも2月だったし。

 末広亭6月下席の金馬師匠の「景清」
 8月なかの芸能小劇場の扇辰師匠の「心眼」
 末広亭9月上席遊雀師匠の「明烏」
 鈴本11月下席の文左衛門師匠の「ちりとてちん」

 など。あと、それほどでもないけど遊雀師匠つながりで松之丞さんを知って、前から興味があった講談をすこし聴くようになりましたねぇ。新宿の永谷で松鯉先生を聞いたけどかっこ良かった。

 クラシックのコンサートについていうとほとんど行っていないくらいの勢いですがオッコ・カムとフィンランド・ラハティ響の演奏会は近年聞いた中でもとっても楽しい演奏会でした。

 映画は映画館で見たのは13本かなあ。結局TED2が面白かったかも。めちゃめちゃ下品ですが、けっこうああいうの好きです。あとは「ビッグ・アイズ」と、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」 がなんか良かった。けっこう好評だったらしい「マッドマックス」とか「キングスマン」 はちょっと私には早すぎてついていけない気がしました。日本の映画では最近たまたま見た「友だちのパパが好き」 っていうのがへんてこりんでちょっと面白かったかも。

 本のことは続けて書きます。

 

アンドレア・バッティストーニ指揮 東京フィルハーモニー 第9特別演奏会 2015/12/19

アンドレア・バッティストーニ指揮 東京フィルハーモニー交響楽団 第9特別演奏会 2015/12/19 サントリーホール

 年末に第9を聴きに行くのはほんとうに久しぶりではあるまいかと思います。今年はヒサビサに行ってみようかなと思い、イキのいい若手が振るらしいこの公演を選びました。
 本当はお泊りで友達と忘年会、って思っていたのですが、どうも風邪が抜けきらず、そちらはとりやめにしました。ちょっと早めに新宿に着いてしまって、お昼を食べてから手持無沙汰でした。溜池山王の駅を出たあたりのすたばに入って少し時間をつぶしました。ホールに入ってからもすこし元気が出るようにワインとか飲んでみましたが、余計になんだかぼーっとする気がした。熱も無く咳も出ないのですが、鼻がおかしくてそのせいで頭が微妙に重い感じなのです。

 最初にベートーヴェンの序曲レオノーレ第3番の演奏があって、すぐ休憩に入りました。開演前にトイレもすましているので休憩中はなにもすることがなくぼんやりしていました。客席はいっぱいで、年末の第9を聴く、というイベントに参加する的な人もけっこういるのかもにゃあ、なんてことを思った。

 後半?の交響曲第9番の演奏は、ものすごくテンポが速くて力が入った演奏。この演奏が標準だったらブルックナーのああいう交響曲は生まれなかっただろうなあって思いました。ずっと聴いていて、美しいな、っていうところはほとんどなかった。第4楽章もずーっと力が入っている気がして、ちょっと笑うしかないなって感じ。
 私はベートーヴェンの演奏はもっと強弱の表情付けがハッキリしている方が好みなので演奏としてはあまり好きな演奏ではありませんでした。2階の指揮ぶりが見える席で聞いていたので、指揮者の髪型もあいまってアルパカの大演説を聴いているような演奏じゃのう・・・と思いました。あんまり細かいことを考えずに響きを堪能する聴き方をしていればあるいはもっと楽しめたのかな、なんてことを第4楽章の合唱を聴きながら思いました。あ、そういえば第4楽章の弦楽器でのレシタティーボの部分をすごい勢いでガリガリ弾いていたけれど、歌のところもあれだったら面白いのに!って期待したら歌はふつうだった。

 年末にしみじみ聴くような第9じゃなくて、まあそういう意味では逆に面白かったかもなあ。相当へんてこりんな演奏でした。この指揮者に関しては、違う曲ではもっと楽しめるのかなー、なんて感じもしたのでまた聴いてみたいです。

 すこしお酒を飲んで帰りました。本当は友達と騒ぐ予定だったのでちょっと寂しい気がしました。そしてさむい。

テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

あきらめる

 風邪が抜けず、何をするにも気力がいまひとつわきません。週末は第9を聴いて、そのあと学生の時の友達と飲みにいくつもりでしたが、念のためとりやめにしました。残念。

 たのまれて地元の信用金庫に定期預金をしました。10万円を1年間預けて利息は25円です。そこから多分税金が引かれる?あほらしいですなあ。

かぜ

 金曜日あたりから陽気の加減か風邪気味です。昨日夜友人とファミレスで延々とヨタ話をしていたのであまり良くならない。良くも悪くもならずぐずぐずしています。

 おつむの検査の結果を聞きに行ってきました。すごくばっちりいろいろ写っていて、技術は進んでいるのなあと思いました。自分の中身だけども、きもちわりー!とか思いました。結果、ねじが一本足りないとかそういう感じでした。まあそのくらいならしかたがあるまいな。やせるように、とは改めて言われた。



おつむの検査

 先日病院に行った時にねんのためMRIを撮っておきましょうと言われ、今日検査してきました。何か変わった経験かと思ったけれど、あたまのところに目隠しのようなものをつけられたので何も見えなくてただウルサイだけでした。退屈なので途中断続的にうるさい音がするところで、遊覧船のような船に乗ってぶー、ぶー、っと動いて行く空想をしていたけれど、すぐそれらしい音は終わってしまいました。いろいろ思うこともあったりして、気持ち的にすこし辛い感じもした。

 結果はまた来週聞きにいきます。

ふゆです

 昨日は所用で車で1時間ほどのところへ出かけました。最近良く行っているので、面倒だ、くらいで遠いっていう感じではなくなってきているなあ。そんで帰りに日帰り温泉でむわむわしてきたのです。休憩室に「テルマエ・ロマエ」 っていう漫画がおいてあったので読みふけってしまった。じわじわ入浴してきたのですが、どうもすっきりしない。今日は掃除をしたり買い物をしたりしたのですが、基本ごろごろしてしまいました。

 冬がシベリウスの季節って言う人がいるみたいですが、うちのあたりはシャレにならないくらい寒いせいか私にはシベリウスはどちらかというと夏に涼をとる音楽です。だけどもこの間の演奏会の名残で最近はわりとシベリウスをきいている。ちなみに交響曲第3番を聴くことが多いです。

 それで、またコンサートに行きたいなと思っています。来月久しぶりにベートーヴェンの第9を聞きに行く予定はあるのですが、来年のコンサートの予定がひとつもない。3月くらいまでのコンサートを探してみましたが、予定が重なったりして、あんまり食指が動くものはありませんでした。まあ、シーズンオフであるとはいえ、そんなにコンサートに行かないことになるのかなあ。代わりに落語や旅行に行こうと思いました。
 ちなみに、最近ゴブサタで気が付かなかったんだけど東京フィルのチケットがえらく値上がりしていて驚きました。あんな値段じゃ行こうとは思わないなあ。どうしてあんな価格設定になっているんだろう・・・。